7月上旬に水窓出版より刊行される『無職本』に、執筆者の一人として文章を寄せました。
水窓出版から企画趣旨が以下のように綴られています。
世間では無職期間を空白期間と呼んだり、何も積み上げていない、社会的なキャリアを成していない無為な時間という風に捉えられたりしますが、ただそれは、(屁理屈だと言われるかもしれないけど)現在の社会で上手く生き抜くための一方的な考え方とも言えて、社会と距離を取っていた孤独な時間が当人の血となり細胞となっていると考えている人もいるはずです。この本では現代社会の価値観に迎合する考え方とは別に、どこにでもいる普遍的な人々が、「無職」という肩書がついたときに考えていたこと、感じたことを、それぞれの表現方法で自由に書いてもらいました。
はっきり言って本書はビジネス書や実用書のようにわかりやすい有用性はありません。ただ、ちゃんと生きていけるような自信がなくて社会から距離を置いたり、道を外れてしまって途方に暮れていたり、いろんなことが起こる人生には無駄なことなど一つもないと言いたい気持ちがあって本書を作った気もします。不安定ながら自由である期間にどんなことを考えるのか。他の人の考えを知ることで、少しでも読者のみなさんの想像力の幅が広がっていけばと思っています。
私は「本の中を流れる時間 心の中を流れる時間」と題した文章を寄せました。
無職だった時に考えたこと・感じたことについて、本と本屋、さらには読書を視点にして綴りました。
無職になった時の辛いことも少し書きましたが、中心となるのは本を読むことがどんなふうに生きること自体を豊かにして、他者との接し方もより時間をかけた粘り強いものにすることができるか。それを中心に書きました。
他の執筆者の方は、松尾よういちろう(ミュージシャン)、幸田夢波(声優ブロガー)、太田靖久(小説家)、竹馬靖具(映画監督)、スズキスズヒロ(漫画家)、ほかにも会社員の方など様々です。どんな本になるか、今から楽しみです。
当店には7月5日ごろ入荷予定です。ご予約を承ります。ご注文は下記のご注文フォーム、またはメール、インスタグラムのDMにてお願い致します。当店は現在、毎週土日の12-18時に予約制でオープンしております。店頭でのお受け取りも可能です。郵送サービスの場合は送料をご負担いただきますが、本書のご注文でもご利用可能です。ただし、『無職本』単品でのご注文の場合は、古本文庫1冊おまけのキャンペーンは送料と配送のスピードを重視して対象外とさせていただきます。ご了承下さい。
他の本と合わせてご注文の場合は、古本文庫を1冊プレゼントさせていただきます。
皆様からのご注文をお待ちしております。
2020年6月21日 ルリユール書店 小野太郎
タイトル 『無職本』
出版社 水窓出版
著者 松尾よういちろう/幸田夢波/太田靖久/スズキスズヒロ/銀歯/竹馬靖具/茶田記麦/小野太郎
刊行日 2020年7月2日頃(当店入荷は7月5日ごろ)
価格 1450円+税
ISBN 978-4-909758-03-3
判型 四六判(128mm×188mm)/168P
製本 並製
装幀 コバヤシタケシ
執筆者の略歴など、詳しくは出版社のホームページをご覧下さい。
試し読みもできます。
https://suisoubooks.com/custom7.html