亀山郁夫・野谷文昭 編訳『悪魔にもらった眼鏡』

リルケ、チェーホフ、ヘンリー・ジェイムズなど各国の優れた短編をあつめたアンソロジーです。現代に生きる若者を文学へ誘う(いざなう)という思いを込めて、名古屋外国語大学の先生達が、とっておきの作品を自ら訳したとっておきの短編が12作!

デ・シーカの名作『自転車泥棒』や『ひまわり』の脚本を手掛けたザヴァッティーニの抄訳や、押井守の影響で日本での人気が復活しつつあるリラダンの短編、亀山郁夫訳のチェーホフと、ここでしか読めない作品が並ぶ超豪華な内容です。
次の作品で国も雰囲気もガラリと変わるのも楽しく、これは他ではなかなかできない編み方かもと思います。

これから外国文学を読んでみたい方はもちろん、コアなファンにもぜひ手に取っていただきたい一冊です。